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あたしは、スカイさんににっこり笑いかけた。
あたしのパパかもしれないスカイさん。
だけど、それは確かめない方がいい気がした。
だってあたしの今の家族はミネちゃんで。
それ以上にはいない。
「みゃーおん」
またね、スカイさん。
「にゃーご」
またね。モカさん。
あたしは、振り向いて駈け出した。
スカイさんが、家に戻ってくれたらいいなって思いながら。
そして早くミネちゃんに会いたいって思いながら。
*
「ただいまぁ」
「みゃーおん」
玄関先でお出迎え。
今日も遅く帰ってきたミネちゃんは、あたしを見つけるとぱっと笑顔になった。
「きゃーん! モカちゃんお出迎えだ。可愛いー!」
「にゃーおん」
あたし、お利口にして待ってたんだから褒めてよう。
「可愛い。大好き、モカちゃん」
「みゃーお」
うんうん。もっと言って。
あたしもミネちゃん大好き。
ぎゅーって抱きしめられるととっても嬉しくて。
あたしは、今どこに帰ったのかとスカイさんを思い返す。
きっと会えるよね。
また、あの駅前で。
あたし、また会いに行くもの。
【fin.】