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その後、一眠りしてから動き出したミネちゃんは、夜中まで寝付け無かったみたいで、朝はなかなか目覚まし音が止まらなかった。
あたし、目覚ましくん、キライ。
すっごいうるさいし、不愉快な音をだすんだもん。
「ああもうこんな時間だ。行ってきます」
「みゃー」
もう行っちゃうのね? ミネちゃん。
お見送りしようと思って玄関まで行ったらもう居なかった。
ああ、今日もあんまりお話できないのかなぁ。
とぼとぼと戻ると、あたしの今日のご飯が置いてある。
ミネちゃんはお仕事してるから、一日分のご飯とお水を入れて出て行ってくれるの。
それをあたしが好きな時間に食べるんだけど。お水はね、いれたてのほうが美味しいんだよね。
「みゃ」
ぺろりとお水を舌ですくう。
美味しい。朝が一番美味しいなぁ。
「みゃー」
やっぱり。
たまにはミネちゃんと遊びたい。
あたし、ずっといい子にしてたもん。
たまにはワガママ言ってもいいよね?
そのまま、ベランダに出て隣の家の屋根にジャンプする。
もうこの部屋を抜け出すのはお手の物よ。