2


 その後、一眠りしてから動き出したミネちゃんは、夜中まで寝付け無かったみたいで、朝はなかなか目覚まし音が止まらなかった。

あたし、目覚ましくん、キライ。
すっごいうるさいし、不愉快な音をだすんだもん。

「ああもうこんな時間だ。行ってきます」

「みゃー」

もう行っちゃうのね? ミネちゃん。

お見送りしようと思って玄関まで行ったらもう居なかった。
ああ、今日もあんまりお話できないのかなぁ。

とぼとぼと戻ると、あたしの今日のご飯が置いてある。
ミネちゃんはお仕事してるから、一日分のご飯とお水を入れて出て行ってくれるの。
それをあたしが好きな時間に食べるんだけど。お水はね、いれたてのほうが美味しいんだよね。

「みゃ」

ぺろりとお水を舌ですくう。
美味しい。朝が一番美味しいなぁ。

「みゃー」

やっぱり。
たまにはミネちゃんと遊びたい。

あたし、ずっといい子にしてたもん。
たまにはワガママ言ってもいいよね?

そのまま、ベランダに出て隣の家の屋根にジャンプする。
もうこの部屋を抜け出すのはお手の物よ。






prevTOPnext



×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -