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そのまま公園の方に行くと、昼間はあんなにニンゲンでにぎやかなのに、今はカエルの声がにぎやかだった。
ブランコも動いてないなぁ。

とことこ歩いていくと、上から何かが落ちてきた。

いやーん、なあに?


「あ、やべ」


上の方から男の人の低い声がして、あたしは一瞬逆毛だった。

ニンゲン、いたの?
全然気がつかなかった。

その男の人は、スーッと滑り台から降りてきた。
きっとこれを探しているのね?

きょろきょろしながら、あたしの方に来る。




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