10 「もう今日は離さないから。モカちゃん、一緒に寝ようね」
「みゃー」
うん。いいよー。
あたしとミネちゃんが微笑みあっていると、カタセくんが後ろで騒ぐ。
「ええ! 俺は?」
「え? 片瀬くんの分のお布団もあるよ?」
「マジかぁぁぁぁ」
絶叫するカタセくんはうるさい。
なによ。ここは、あたしとミネちゃんのうちなんだからね。
寝かせてあげるだけ感謝してよねーだ!
ベッドにはいると、お月様が見える。
ブルームーンって、カタセくんが言ってたな。
今日のは、ブルームーンの魔法だったのかな。
きっとそうだね。にゃおん。
【fin.】