8
「おい、アミ」
「あ、お師匠様」
そこへ、黒いローブを羽織ったお兄さんが入ってきた。
お兄さんはあたしをちらっとみると、不思議そうな顔をする。
「黒猫? どっからつれてきた? こんなの」
「モカちゃんと言うんですって。とっても可愛いんですよう」
「お前まさか……」
「えっと、実はお父さまとお話していて、教えてもらって。……その、使い魔さんを呼んでみたんです」
「使い魔を制御できるほどお前は色々使いこなしてねーだろ。まず自分の魔力をちゃんとコントロールできるようにならねぇと駄目だ」
「えー、とっても可愛いですのに」
「駄目だ。自分の能力をよく考えろ!」
お兄さんは忙しいのかそのまますぐ出て行っちゃった。
あのローブの色。あたしの色と一緒だ。ちょっとシンキンカン。
「……怒られてしまいました」
アミちゃんがシュンとしてるから、あたしはアミちゃんの手をぺろりと舐めた。
「慰めてくれるんですか?」
アミちゃんが、あたしを撫でてくれる。
ああとっても気持ちいい。
「モカちゃん、私とずっと一緒に居てくれませんか?」
あたしを覗き込むアミちゃん。
うーん。アミちゃんのことは好きなんだけど。
「でも、ミネちゃんがきっと待ってるから」
ずっと一緒って約束した。
今はカタセくんがいて、イラつくことも多いけど。
ミネちゃんはあたしのこと、絶対にいらないって言わないもん。
「あ、お師匠様」
そこへ、黒いローブを羽織ったお兄さんが入ってきた。
お兄さんはあたしをちらっとみると、不思議そうな顔をする。
「黒猫? どっからつれてきた? こんなの」
「モカちゃんと言うんですって。とっても可愛いんですよう」
「お前まさか……」
「えっと、実はお父さまとお話していて、教えてもらって。……その、使い魔さんを呼んでみたんです」
「使い魔を制御できるほどお前は色々使いこなしてねーだろ。まず自分の魔力をちゃんとコントロールできるようにならねぇと駄目だ」
「えー、とっても可愛いですのに」
「駄目だ。自分の能力をよく考えろ!」
お兄さんは忙しいのかそのまますぐ出て行っちゃった。
あのローブの色。あたしの色と一緒だ。ちょっとシンキンカン。
「……怒られてしまいました」
アミちゃんがシュンとしてるから、あたしはアミちゃんの手をぺろりと舐めた。
「慰めてくれるんですか?」
アミちゃんが、あたしを撫でてくれる。
ああとっても気持ちいい。
「モカちゃん、私とずっと一緒に居てくれませんか?」
あたしを覗き込むアミちゃん。
うーん。アミちゃんのことは好きなんだけど。
「でも、ミネちゃんがきっと待ってるから」
ずっと一緒って約束した。
今はカタセくんがいて、イラつくことも多いけど。
ミネちゃんはあたしのこと、絶対にいらないって言わないもん。