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「そう言えば昔、アヤが猫飼いたいって泣いた事あったなぁ」


しみじみとあたしの背中を撫でてそういう。

馴れ馴れしいわよ? って言ってやろうかと思ったけど、
さっき驚かせてしまったから我慢するわ?

それにこのおじさんは優しそうだし。


「あの小さいアヤが、今じゃ俺の奥さんだもんな……。
赤ん坊におっぱいあげる為に夜中までちゃんと起きてさ。
なんかすげーよな」

「みゃおん?」


おっぱい?
あたしももらった事あるわよ。ママに。

美味しいんだよ。
それにあったかくて好き。
ママとねピターっとひっついてるとそれだけで嬉しくなるの。


「……いいよなー。赤ん坊は構ってもらえてさ。
でもアヤが大変なのに、俺の相手して欲しいとは言えないしなー」


ポツリと呟くおじさんは何だか寂しそう。


「みゃーおん」


どうしたの?
相談のってあげてもいいわよ?

あたしも実は寂しいから。
だってミネちゃん、最近あたしの事構ってくれないんだもん。





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