3


 公園に着き、お気に入りの木の陰で丸くなる。

遊具の方では遊んでる子供が一杯居る。

出来れば近寄りたくないわ。

見つからないように、静かに静かにお昼寝。

ああいい気持ち。

やっぱりお外は良いなぁ。


それからどれくらい経ったんだろう。

セミの声があんまりうるさくって、目が開いた。
もっと寝たかったのに、何てこと!


「しゃー」


威嚇の声をあげてみても、セミのヤツ、全然ピクリとも動かないわ。

ああん、悔しいよう。


仕方ないから帰ろうかな。

そう思って動きだしたら、ジャングルジムの上に一人の女の子を見つけた。


この子知ってる。

いっつも3人で固まってる小学生の一人。


「にゃー」


何してるの?


そう声をかけると、その子があたしに気付いた。





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