10 「折角来たから、遊んでいこうか」
ああミネちゃん。
ごめんね。
あたし、病気になっちゃったみたいよう。
折角の公園だけど、帰ろう?
「にゃー」
元気の無くなったあたしに、ミネちゃんは
「疲れちゃったの? 変なモカちゃん」
なんて言って公園に離してくれたけど、
やっぱり遊ぶ気持ちにはなれず、あたしたちはフラフラしながら家まで帰った。
それから3日くらい。
あたしはニンシンってやつになるのかどうかドキドキしてたけど。
何だか元気なままみたい。
あの子たちが間違えてたのね。
だったら、もっとセイシロウくんと仲良くすればよかった。
なんて思いながら、お日様の当たる窓辺でお昼寝をした。
【fin】