池袋某所―
とある高級マンションの一室にて。
「・・・・・・臨也さん。」
「んー、何」
「ひま!」
「残念、俺は仕事中。」
相変わらずパソコンからは視線を外さず、紡がれる無常な言葉。
さすがの俺も切れていいだろうか。
何故俺がわざわざ学校を早退してまでこの部屋に来たと思ってんだ。
「ねえ、そんなに仕事が大事?」
「そりゃ大事。生きていかなきゃならないからね。」
ほーう。
そうかそうか
そういうことをサラッと言っちゃう訳ですねアンタは。
仕事に夢中の臨也さんの背後に回る。
俺の前だからって気抜いちゃって。
何が素敵で無敵な情報屋さんだよ。
そうして不適に笑った俺は構ってくれない臨也さんに奇襲をかける。
「ふーん、じゃあ俺よりも大事なんだ?」
「…は?―いっ!?」
ガブッ
効果音をつけるならまさにこうだろう。
読んで字のごとく俺は臨也さんの首筋に噛み付いた。しかも結構本気で。
「っつ―…何してるわけ?」
「噛み付いてやった、飼い猫だってたまには牙を向くんだよ。」
ざまあみろ。
顔を歪めて首筋を押さえる彼を見てしてやったりな目で見る。
ああ何だろう、これが優越感ってやつなのかな?
そんなことを暢気に考えているとガッと手を引かれてそのままソファに引き倒される。うん、明らかに怒ってる。眉間に皺、入ってるし。
「そんなに俺に構って欲しいわけ?ちょっとくらい我慢できないかなぁこの我侭猫は」
「我侭なんて言ってない」
「ふうん、まだそんな口聞くんだ?」
臨也さんの目が狂気で歪む。
でもそんなこと関係ない。
だって、だって今日は―
思わず握っていた袋を目の前の臨也さん目掛けて投げつけた。
「っ!」
「臨也さんの馬鹿!俺がどんなけこの日を大事にしようとしてたかわかる!?」
「…何言って―」
「もういい!バカ臨也!死んじまえ!」
そう言って玄関を目指して颯爽と歩き―
…出せたらよかったんだけど、押し倒されたままだし、もがいても全然抜け出せない。これじゃただの間抜けじゃないか俺!
バタバタする俺を押さえつけつつも、しばし固まっていた臨也さんがいきなり俺の上に倒れてきたもんだから必然的に下にいる俺は潰されてしまって「うげっ」と変な声が出た。
「そっかー、そっかそっか」
「・・・・・・」
「なるほどねえ、ふふっ。ああそっかー」
「・・・ついに頭イっちゃいました?」
「好きだよ、正臣くん」
「・・・今更そんな事言われたって俺は信じな、んっ―」
減らず口をたたく俺の口は、すぐに臨也さんに塞がれた。
信じない、なんて嘘嘘
俺、臨也さんの事大好きだもん。
はっぴーばーすでー
×
「で?これ何?」
「何って誕生日プレゼントに決まってるじゃないですか。」
「黒猫のヌイグルミストラップとか…俺にはちょっと可愛すぎない?ねえ?」
「…気に入らないんなら静雄さんにあげ―」
「ありがたくいただきます。」
「じゃあ携帯につけてねダーリン」
「・・・努力するよハニー」
END
×××
はいー、遅くなりましたが相互小説です◎
こないだ臨也さんの誕生日だったそうなんで、誕生日ネタです。まあ臨也さんの誕生日小説も兼ねて^^笑
谷平様のみお持ち帰りおkです笑
駄文ですけど、まあよかったら^^笑
それでは!