※またどマイナー
※水戸部は声が出しにくい設定
※まさかのカガミト






「先輩」
「?」
少し下の黒い目を見た。なに、と聞く目ン玉に俺の顔が写ってる。
「今日、先輩の家行きたい……です」
ちょこん、と首を傾げる先輩。俺よりかは背が小さいが、センターを務めるだけあってそこいらの奴よりかは高い。しかしそんだけ背が高いのに先輩がやれば可愛く見えるのだから不思議だ。
「あー…その、声、聞きたくて」
軽く耳元に口をあてて喋るとくすぐったいのか身をよじる。それから俺の言葉に首を全力で横に振った。
「先輩の声、可愛いじゃないすか」
前に一度だけ、聞いたことがある。小金井(…先輩)と話しているとき、何かに驚いたのか「うあっ」という叫び声(?)。あの声が忘れられない。
「可愛い」
顔を俯かしてぶんぶんと振る。だんだん泣きそうになっているように見えるのは気のせいか。…気のせいであれ。
「……お願い……です」
どうして?とでもいうように眉根を寄せて俺を見る。この角度いいな、なんて思いながら乙女みたいなことを口にする。
「名前呼んでほしいんだ……です」
びっくりしたかのような丸い瞳に見つめられて、気持ち落ち着かない。目を逸らす。
しかしそれは先輩の手が許さなかった。ぐいと引き戻される。
「う゛…な、なんすか…!」
ぐん、と引き寄せられる。
『かがみ、たいが』
ゆっくりと、名前を呼ばれた。聞き覚えのないテンポ。低くてしっかりとした、厚みのある声。
少し掠れてはいるが、この声が聞きたかった。
「…あ、ありがとう…ございます?」
手を離されて向き合う。照れて真っ赤になってる先輩にお礼を言うと、花が綻ぶように笑いかけてくれた。
…やっべ、可愛い。




ちくしょう水戸部可愛いなこんちくしょうううううううううううううう(布団ばんばん
熱しやすく冷めやすい奴でごめんなさい
ちなみにこの会話を聞きながらほかのやつらはボールに怒りをぶつけてます←
だって水戸部は誠凛の愛されっ子だもんね!←












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