※伊月×水戸部
※どマイナーで俺得
※伊月はおっさん入ってる





「なぁなぁ水戸部」
伊月は隣の恋人に声をかける。声をかけられた当の水戸部は、目下夏休みの宿題に手を付けていた。
「もう少しで夏休み終わっちゃうな」
そう伊月が言うと、手を止め、同意を示すように水戸部がこくんと頷いた。しかし手はすぐに動き出す。
「今年、どこにも行ってないな…」
うんうん、と水戸部。
「思い出作りしたいよな」
また頷く水戸部。
「今から夏祭り行くか」
こくん、と頷いて水戸部は顔をあげる。その顔は驚いているようだ。瞳は今から行くのか、と問いかけている。
「だってお前、頷いただろ?」
にっこりと笑う伊月。水戸部はまだ釈然としていない様子だが、心を決めたらしい。静かにシャーペンなどを筆箱に戻した。
「夏祭りって言ったら浴衣だよな!」
と、伊月は終始ご機嫌でいつの間にか浴衣まで用意していた。流れに乗せられる形で、水戸部は不慣れな浴衣を着る羽目になった。
「背高いと似合うよな」
さすが、とでも言うように伊月は笑う。水戸部は理解していないようだが。
祭りの会場は混雑しているが、伊月の相方で恋人はあの水戸部だ。バカガミほどではないが背が高い。はぐれる心配はない。
しかし水戸部はそう思ってないらしく、時折そっと、─ほんとに気付かれないぐらいにそうっと─浴衣の裾を掴む。
その時の顔がまぁほんとに心配そうで伊月のSっ気を擽るには充分だった。目の前から消えたらどんな顔になるか見てみたい。
「お前可愛いな!」
そう耳元で言えば照れて真っ赤になる。そして凄い勢いで首を横に振るのだ。
(もうその動作が小動物みたいでたまらん)
伊月はおっさんのようなことを考えながらどんどん人気のない場所に進む。水戸部はキョロキョロと辺りを見渡しながらこっちでいいのか、とでも言いたい風に伊月を見た。
「大丈夫だ水戸部、安心しろ」
何に安心しろなのか、と水戸部が思っていると満面の笑みを浮かべた伊月が振り返った。
「夏祭りの定番は、人気のない場所でヤるに限るよな」
この人やっぱやだ、と水戸部が思うころには腰は痛んだあとだった。
これぞ後の祭りである。



黄瀬の次に水戸部が好き
どマイナーつーか、好きになるキャラがマイナーなだけだ←悲しい
小説版のほうもきっとイヅミトだったんだだからあの順番なんだ水戸部可愛いよ水戸部ええええええええええ!!!!!!!!!←←←←←←うるさい












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