※きっとマルアイ






押し倒した君の、顔に比べて割合小さな耳を齧った。そのままがじがじと噛んでいるとやめろと言われて肩を弱く押された。
どうしてと聞けば彼は曖昧に笑ってさぁなと答えた。
嘘だ。きっと君はわかってる。わかってて隠してる。質が悪いったらありゃしないよ。
いくらか聞き分けの悪い子供のように心の中で言い訳をして、首筋に噛みついてみた。白くもなく、肉厚でちょっと硬い君の首は噛みにくいけど、うっかり噛み過ぎて死なせることはないだろう。すこしほっとして、さっきよりかは幾分強めに噛んでみた。
すると、僕の耳元で彼が息をつめたのがわかった。ぅ、という小さな小さなうめき声に反応して口をはなして舐める。
もう一度だけ舐めて、まっすぐ彼の顔を見た。
なぜ止めるの。
静かに聞いた。今度は抵抗されたらもうきかないことにした。彼を悲しませることだけはしたくなかったから。
眉を下げた彼は、何かを我慢するように、やがて観念したかのように薄く笑って、泣きそうだったから、と答えた。
それから彼は静かに僕のほほに手を伸ばして、初めて彼からキスをしてくれたのだった。




付き合ってはないけどマルス押し気味の気持ちマルアイかと。
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キズの舐めあいはしたくないアイクさん。
ごちゃごちゃ書きまくりww
でも習作だからな、仕方ない












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