やけど

ヒビマツ







確実に、恋に落ちた。
道端に座り込んでうんうんと唸っていると、どうしたのと声をかけられた。
「マツバさん!?」
「う、うん、ぼくだけど…。大丈夫?」
俺が見上げる形になるのでマツバさんは逆光で表情がよく見えない。が、俺にはくっきりと見えた。眉を少し下げて、心配そうに俺を見下ろす天使のようなマツバさんが。
「…ヒビキくん?やっぱり熱でもあるんじゃ、」
「やっ、あの大丈夫です、ただの考え事してただけです」
俺は慌てて返事をした。見つめすぎてたせいでなんか勘違いをされていた。
「本当に?無理しないでね?」
にっこりと笑い、頭をぽふぽふと柔らかくなで回される。本音を言えばガキ扱いされるのが嫌で滅多に触らせないがマツバさんなら大歓迎である。ガキ万歳。
そして、ぽふぽふとなで続けられ、マツバさんが俺にトドメの笑顔を向けた。
「困ったことがあったらいつでも言ってね!力に、なれるかはわかんないけど…。ね!」
「はいっ!」
なんていうか、今日は良い日だ。




そして下半身が困ったことになってイタ電してマツバさんが半泣きでコトネちゃんに言ったらコトネちゃんに襲われるんです←


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