まひ

ノボマツ
※ノボリさんがアレ








朝が来たら起きて、昼が来たらご飯を食べ、夜が来たら眠る。その繰り返しで、ときたま昼と夜の間、下手したら一日中シたくもない性行為に耽り、快楽を得て、惰眠を貪る。この終わりのない生活は僕の感覚を狂わせる。
「おはようございます、マツバ」
「…ぅ」
本来なら布団の上にいたはずの僕の身体は硬い床の上にあり、冷たい床に長い時間放置された四肢はまったくもって動こうとしなかった。
「おや?おかしいですね、返事はどうしたのでしょうか」
「ひっ、!」
かがみ込んだノボリが僕の顔を覗きこんだ。温度を感じさせない冷たい瞳が、僕を支配する。
ゆっくりと動く右手が、記憶に染み付いた『痛み』を呼び起こし、カタカタと体が震える。ぎゅう、と目を瞑り、衝撃に耐えようと言うことを聞かない体を固くさせた。
「はぁ、…殴ったりなど、しませんよ」
「…っ?」
限界まで詰めていた息を吐き出し、ゆっくりと目を開ければ見覚えのある優しい瞳。笑うと少し眉尻が下がるノボリの顔。
「ノボ…リ、?」
「すみません。本当はこんなこと、したくはないんです、」
僕の上半身が抱きかかえられノボリの膝に頭を乗せられた。
「あなたを恐がらせてしまいました。あなたが好きなのに…」
それが本当かどうかは、僕の麻痺した感情には伝わらず、よくわからない頭で僕は涙を流した。




吊り橋効果かストックホルム症候群だかを元にしようとしてなにこれ、ごめん言い訳があれ見苦しい^^
ぶ、不器用な恋愛って可愛いよね!!←


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