「はっ…く、ぅ…!んんっ!!」
くぐもった声がトイレの薄い扉一枚を隔てて聞こえる。甘くとろけるような、高い声。
「ん…で、じくん、ぅあっ!」
中では1人の男性が自身の性器をいじっていた。ぐちゅぐちゅと鈴口をなでこすり、服の中に指をいれて乳首をいじる。
そして自身が高ぶり、精を吐き出した。
放心したように腰掛けている。
「がっこ、でシちゃうとか…さいてーだ…」
耐えきれなくなったとはいえ、ここは神聖な学校のトイレであり、自分は教師である。こんなこと許されるわけないのだ。
「戻らなきゃ…な」
荒い息を整えて服をなおし、扉を開ける。
ジャバジャバと大量の水で自分の指についた精液を落とす。
そのとき入ってきた生徒のひとりと目があった。自分のクラスの子だ。ゴールドくん。
彼がマツバの顔を見て、それから笑ったような気がした。
放課後になりマツバは社会資料室で生徒の小テストの採点をしていた。
控えめなノックの音がして、マツバからの返事を待たずに小柄な子が入ってくる。
「ゴールドくん、どうしたの?」
「マッツバせーんせ!あのさぁ、」
がちゃりと鍵をかけられた。二人きりになる。
「今日の朝」
びっくりした。
蘇る、トイレでシたこと。まさか聴かれていたのか?
マツバは身を固くしたがゴールドは笑いながら朝から小テストは辛いよと言っただけである。気づかれていないようだ。
ごめんね、と言ってマツバも笑う。
しかしそれだけを言いにここまで?
鍵もかけて?
彼の口元が楽しそうに歪んだ。
「マツバせんせーって、性欲無さそうなのにさ」
「えっ、」
「トイレでシちゃうくらいに実は淫乱だった?」
「なっ!!?」
聞かれていた、とマツバが立ち上がるより速く彼はマツバを椅子から引きずり落とし、馬乗りになる。
高校生ぐらいならなんとか出来ると思っていた自分が甘いことを痛感する。
「俺ね、マツバせんせーのこと大好きなんだよ」
彼は頭の良い生徒だ。
マツバのマフラーが取り除かれ拘束具にかわる。腕を縛り上げられる。
「だからね全部録音してた」
可愛い生徒からの残酷な告白。
「マツバせんせーがオナってるのも、デンジと付き合ってるのも、録音してたんだ」
「ゴールドくんっ、離して!!」
「離してもいいけど、こればらまくよ?」
これ、と言ってゴールドはポケットから銀色の箱を取り出す。
「ICレコーダー」
意味くらいわかるよね?
暗にそう言われているのだ。怯えながら頷いたのを確認して可愛い生徒はにんまりと笑った。
諦めるしか道はなくなっていた。





俺が書くゴールドがこんなに下衆になるのか不思議だ
続き気力あるうちに書きたい
ちなみに
ゴールドくん→マツバの生徒
マツバ先生→1Bの担任、社会担当
デンジ先生→スペ高の技術教師、マツバの恋人


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