空を見たら雨が降っていた。
お天気のお姉さんは晴れるって、にこにこ笑いながら言っていたのに。あーあ、布団干せないじゃないか。
嘘つき。
仕方なく不貞寝をしていたらジムの挑戦者がきた。
君、明日くるんじゃなかったの。なぁに、明日はデートになったから今日にしたの。へぇ。手持ちは今ゲンガーとムウマだけどいいよね。
嘘つきくん。
勝負に勝ってお昼ご飯の準備をしていたらポケギアが鳴った。
…ミナキくん、帰れないなら事前に言ってよ。今日帰るの信じて、ご飯作っちゃったよ。お土産?…要らないよそんなの。ばか。
ミナキくんは、大嘘つきだ。
なぁに?ゲンガーどうしたの。え、外。何かあるの?ちょっと、引っ張らないでよ。
ぐいぐい引っ張られた。引き戸をゲンガーが引けば外はからりと晴れている。やった、布団が干せるじゃないか。虹も出てるみたい。
そしてゲンガーが走る。あ、そんなに走ったら転んじゃうよ。
「危ないだろゲンガー」
門柱の外に出て、びっくりした。
「た…ただいま、マツバ」
「ミナキくん…?なんで、明日まで、帰ってこないんじゃ…」
「…あ…、その…お昼ご飯、食べたくなってだな…」
ばつが悪そうに笑うミナキくん。しょうがないなぁ。
「嘘つきミナキくん、お帰りなさい!」
嘘つきでも君なら許そう

門の外でこんないちゃついてたら、俺は死ねる



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