※ゴールド君は下衆の極み







「あれぇゴールドもう帰っちゃうのぉ?」
振り返るとシャツを羽織っただけのリエがベットの上から俺を見ていた。唇を尖らせる仕草は可愛いけど、生憎俺の好みってわけでもない。
「疲れたし帰る。あと彼女面すんなよ」
「えっ、ひっど!ナカに出したのに!!」
お前がゴム無しでしたいって言ったんだろ。
呆れて俺はため息をついた。どーしてこう、性格ブスに捕まりやすいんだろ、俺様。
「うざいんだよお前。一回ヤったらそれでお終いっつったろ」
「…ひどいよぉ…」
わぁわぁ泣かれるのも嫌いだ。
早々にアパートの扉を閉めて家に帰る道を急ぐ。ネクタイを忘れたのに気づいたけどどーでもいい。
マンションの階段を2段飛ばしで駆け上がる。4階の46号室で取っ手を回した。
「たっだいまー」
暗い廊下の電気を付けて寝室に急ぐ。
ぱちり、と薄暗い照明をつけて、俺はほくそ笑んだ。
「ただいまマツバさーん」
「ふっ、ぅ…ん、あっ、あっや、ひっ」
俺のベットの上の蠢く物体に口角の端っこが持ち上がるのがわかった。
「あ、な、んでっ、ひぁっ!?っこれぇっ」
「なんでってマツバさんが綺麗だからに決まってんじゃないですかー!!」
驚いたような、恐れてるような、なんとも言えない目を見つめる。紫色の目はまだ戸惑っているみたいで、でも快楽はしっかりと享受していた。
「挨拶に来ただけなのに、年下の高校生にイジメられて気持ちよくなっちゃってイっちゃうなんて、マツバさんが淫乱だったなんて知らなかったなぁ」
引っ越して来て挨拶して、コーヒーをご馳走になって。そこでマツバの意識はなくなって。目覚めたら全裸で手足は縛られてるし、すでに身体は熱いしでどうしていいかわからず喘ぎ続けた。
「でもさ、マツバさんが綺麗なのがいけないんだと思うんだ俺」
ツゥ…とマツバの白い背中をなで上げる。びくりと跳ねるマツバの身体。
「AVにでてる女優より綺麗で可愛くてエロいなんてさ」
ゴールドはマツバをひっくり返した。跨るとにぃ、と笑う。
「俺のになってよマツバさん」



結界、決壊



マツバさん押し倒したい押し倒したい!!!!!!うわああああああああああえろいイタズラして怒られたいうわああああああああああ!!!!!!


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