生まれてこなければ良かった。
他人の目が不躾に突き刺さる度にそう思った。ナイフも取った。首や手首に突き立てたりもした。
なのに、僕は生きているのだ。
一体どういう拷問なのか、と不健康な色の肌に鈍色の凶器を突き立て、引き裂きながら考えた。
びちゃびちゃと赤い色が床に染み込んでどす黒く変色していく。ふらふらと僕はその血だまりの中に崩れ落ちた。
どうして僕を生き長らえさせるんだ。もう、何も無いのに。
考えたくなくて目を閉じたのに頭の中で声は響く。
お前がこの世界を嫌うからだよと。
目を開けたら底は真っ白い世界で、僕は頭の中にお礼を言って、目を閉じた。



また君のお陰で生きているよ



旧マツと新マツ
新マツバはどう考えても鬱だろう
鬱バエクスプレス


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