なんだこれ
リアルなポケモンバトル








エンジュジムはジョウト8つのジムのうち真ん中に当たる。当然ジムというのはジムリーダーを倒す度に強くなるのだから、真ん中であるエンジュにたどり着くのも中々困難な道である。
「ねぇ」
マツバはモンスターボールを片手に寂しそうに呟いた。
「君は駄目だ」
そうして目の前の挑戦者に向かい、絶望を見せつける。
ゲンガーの放った攻撃に相手のポケモンが傷ついた。散る血飛沫。
トレーナーが何かを喚いた。多分もうやめろ、とか降参とかそんな類の言葉だ。マツバが一番聞きたくない言葉。
「君が今までどんな戦いをしてきたのか僕には興味ないけれど、誰も傷付かないバトルを望むのなら今すぐトレーナーをやめなよ」
挑戦者など、すでに見えていない。忘れた存在であった。あんなものはトレーナーじゃない。
「これが戦いだよ」
あれから1ヶ月が経つが挑戦者は2人だけ。さらに勝ち進んだ人は居なかった。2人とも理想を掲げただけの現実を見ないトレーナーだった。
「まだかなぁ」
マツバの心を震わせた、あの少年のようなトレーナーは。彼のようなトレーナーと戦えるのは、あと何年かかるのだろうか。



Mrs.は退屈の最中



何故にMrs.
どうしてMrs.
谷平どうしたし


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