亀裂と卑劣


※うざやさん
※かっこいい臨也なんて都市伝説






ぱしりとまた叩きつけられる。9×9マスの板の上にチェスの駒と将棋の駒がランダムに置かれている。
ぱしり、ぱしり。
音が響くたびに白と黒と黄土の駒は板状を行き来する。「チェックメーイト!」
高らかに声が部屋に響いた。高く掲げられた手。その手には黒のナイト『騎士』が握られている。
「そう、俺の勝ちだ!」
大衆にむかって演説をしているかのように声高に。すべての人を魅了するかの如く滔々と。
「じゃなきゃ、つまらない」
さっきまでのはしゃぎようはどこに消えたのか、臨也は回転椅子に腰を下ろす。
はずみで回転し、止まる頃には臨也の頭には机の上の『駒』などこれっぽっちも残っていなかった。



最初から仕組まれていたのさ



臨也さんがぶっ飛んだ


- 34 -


[*前] | [次#]
ページ:




「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -