その劇中で愛を演じる


※厨二全開
※会話文







「正臣くん正臣くん」
「また愛やら何やらの話しですか」

その劇中で愛を演じる

「この前君が言っただろう?」
「何をですか。あんた主語を話してください。主語を」
「シェイクスピアのこと。えらそうに語ってくれたね」
「臨也さんのほうが偉そうに曲解しまくった自説を語ってたじゃないすか」
「まぁね、褒め言葉さ」
「今回は何なんですか」
「演じてみようと思ってね」
「主語必要」
「この舞台で愛を」
「いんじゃないすか?」
「役者が必要なわけ」
「俺ですか」
「そう」
「なんで俺。愛を演じるならそこらへんの人間でいいじゃないですか」
「君が可愛いからだよ」
「………………恋は目で見ず、心で見るのだわ…ですよ」
「あはは、一本取られたよ」
「取ったつもりも毛頭ないです」
「うん…本を読んでも、物語や歴史に聞くところからでも、 真実の恋は滑らかに運んだためしがない…そんなもんさ」
「あんた…人を愛する気、実はそんなにないでしょう」
「なんでそう思ったのさ?」
「答えないでおきます。実は愛されたい人なんですよね?」
「じゃあ俺も答えないよ」




終わりが気に入らないもの第二段
めだ箱の食人がストライクです


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