ドミノ倒しみたいにさ
※曲パロ
※帝人がヤんでる
※臨正←帝
※帝人独白
あの人を見てると段々いらいらしている自分に気が付いたんだ。なんでだろうね。
僕別に紀田君のこと嫌いじゃないんだけどな。むしろ好きなくらい。
だからさ、お願い。
何で僕の前で嬉しそうに『あの人』のことを喋るのさ。やめてよね。僕の心は荒れちゃうよ。
綺麗なモノや上手にいっている関係とか見ると僕、壊したくなるんだ。破壊衝動じゃなくて、さ、ただ単純に僕を見ていて欲しいんだ。僕だけを見て欲しいから。
だから壊すんだ。そう。
ドミノ倒しみたいに、ね。
ところで紀田君、僕に気がないなら、そんなに優しくしないでくれる?
幼なじみだからって気安く呼ばないでよ。その唇で『あの人』の名前も呼ぶんでしょう。
でなきゃ僕は勘違いしてしまうよ?
その気持ちが嘘かどうかも知らないで、勘違いして恥をかくのは僕なんだ。
そのキレイな目を閉じてごらん。
ほら、紀田君にも見えるでしょう。悪いこととか想像してごらん。そのキレイな心でさ。
僕の、胸の内側の思い。
紀田君と『あの人』との関係がうまくいくようになるのにはだいぶ時間がかかったでしょう?僕はそれを壊すんだ。壊す方が簡単だしね。
人の関係なんて。
たった一つの嘘でももうばらばらだよ。
あぁほら紀田君の惚気話も僕は得意の愛想笑いで隠して耐えて来たけども、何かもう疲れちゃった。音をたてて崩れていくんだ。そう、まるでドミノ倒しみたいに。
綺麗な君や上手にうまくいっているその関係を見ていると壊してしまいたくなるんだ。
正臣が好きだから。
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