馬鹿な君


※勢いで書き上げた
※=汚い
※もう便乗しまくろう!←




「好き」
「は?」
うざったそうに一蹴された俺の愛。正臣君の鉄壁のガードはこんなんじゃ崩れないのか。なるほど。納得。
「正臣君」
「何すか、今忙しいんすけど」
誰かさんが仕事を増やすせいで、と嫌味まで付け加えられた。
ショック。
可愛い中学生の純真無垢なあの正臣君はどこに行ったんだこら。臨也怒るぞ、ぷんぷん(さすがにビームは出さないが)。
「臨也さん、」
「ん?何珍しい」
正臣君から話しかけてくれるとは。俺正臣君に毛嫌いされてるからね。あぁ嬉しいなぁ。
「今日は何の日だか知ってますか」
「えー、何々?あ、エイプリルフールか」
「正解です。どんな嘘ついても許される日」
正臣君は俺に背中を向けて淡々と喋る。書類をトントン、と整える音もする。仕事が出来る人は大好きだよ。あ、今日風に言えば仕事の出来る子は大嫌いだよ、かな。
「これは、嘘ですからね!」
「?ん、うん…まさか定番の『臨也さんが好きですー(棒読み)』みたいな俺の何かを弄ぶお決まりのセリフ?」
正臣君は喋らない。え?まさかのビンゴ?何それ俺泣くよ?
「臨也さんなんて大嫌いだ」
「へー…そうですか…え、嫌い?」
嫌いってことは?嘘ってことでしょ?え、好き?大嫌いだから大好き?
ええええええええええ!!!!
「ちょっ、え、マジで!?」
俺にも春がキタ!!!!!!!
正臣君が真っ赤な顔でこっちを向いた。可愛い。
「臨也さんなんて最悪で極悪で非道で理解不能な人だから!!大嫌いだ!!!!!ばか!!!!」
そう言って携帯と財布と上着を掴んで(書類は綺麗に整頓されている)ずかずかと歩いて大袈裟に扉を閉めた。
「何あの子可愛い…」
ずだだだだ、と音がして正臣君が帰ってきた。いや、扉を開けただけだ。
「臨也さん、の、ばか!!」
…何だこれ可愛い。


あんたに惚れた俺も馬鹿



終わらせかたに無理矢理感が否めないことに定評のある谷平です。
夜中の二時に思い立って書いたものです。はい。
勢いって怖いね!!


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