(やった‥!)




これで今日はゆっくりできる!‥と喜んだのも束の間だった。





「しゃーないなぁ。会長命令で今日はボクとイヅルちゃんで上半期の支出表作るで。放課後は生徒会室に集合な」

「なっ‥!?」

「これならイヅルは仕事だから仕方ない言うて来てくれるし、ボクはイヅルとおれて幸せやし問題無しや!」





僕が真面目なのを会長はよくわかっている。ちゃんとした仕事の内容ならば、ノーとは言わないことを。





「待っとるでー」





ヒラヒラと手を振り教室を出て行く会長に僕は放心するしかなかった。





「‥どうしたんだよ、吉良」

「阿散井くん‥僕は今日ほど自分の真面目さを恨んだことは無いよ」

「あぁ?何かあったのか?」

「まぁ、ね‥」





とりあえず少しでも鬱憤をはらしたいので、阿散井くんに話を聞いてもらおうと思ったイヅルだった。






本日も黒星






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