「昨日、イヅルが着替えもせんと寝るもんやから、適当に家ん中探して着替えさせたんやで」 「え‥」 「お風呂の時も思ったけど‥自分華奢で女の子みたいやね」 「な‥なっ‥!!」 先ほどとはうって変わって、知らない男性(キツネ?)に二度も己の裸を晒したかと思うと恥ずかしさでイヅルは耳まで真っ赤になった。 「フラフラ街に来てみたのはえかったんやけど‥途中で雨は降るは腹減って動けんよおなるはで大変やったけど‥」 スッとギンの長い指がイヅルの顎をくいっと持ち上げる 「まさかこんな親切でかわえぇ子に拾われるとはな」 これからよろしゅう、とギンはイヅルに触れるだけのキスを落とした。 「うそ‥」 「ホンマやで〜」 本日二度目のやりとりである。 落とし物注意報 (こ‥こんなキツネだなんて知ってたら拾ってないです!!) (拾われたもん勝ちやでイヅル〜) end, [*前] | [次#] |