▼サイタマ妹はコミュ障


※サイタマ実妹夢主
※ナマエはトチギで固定



 協会に呼び出されたから一緒に来てよ帰りにラーメン奢るから、と言われればついて行かないこともない。
 うどんの方がいいと主張する兄と、断固ラーメンを食べる予定の妹は待合いソファでぐだぐだ座っている。もうとうに用事も終わっているのに、

「サイタマーだっこしてよー」
「おまえいくつ?」
「成人式は終わってる」
「じゃ駄々こねんな。いい加減に帰ろうぜ」
「疲れたー歩けないー」
「お前それヒーローのセリフ?」
「ヒーローだって人の子どもだから」
「子どもじゃねーだろ成人済み」
「大人だって疲れるんです」
「だから早くラーメン」
「でも歩けないもん」
「んじゃ、ジェノス迎えに来させるか」
「ええっやだ! サイタマがだっこしてくれれば済む話なのに!」
「いいじゃんジェノスでも。ジェノスの方が」
「やだやだやだ!」
「(この場にジェノスが居なくてよかった……)」
「ねーサイタマじゃあ肩車でいいからー!」
「むしろ目立つな!? ぜってーいやだ!」
「なんで!?」
「こっちがなんでって聞きたいんだけど。トチギが兄妹だって公表すりゃ別だけど」
「やだ」
「なんでだよ……」
「やだやだやだ!」
「(イラッ)じゃあもう置いて帰るぞ」
「! 待って!!」
「おいこらひっぱんなシャツ伸びるだろが!」
「おっぱいシャツなんか着るなばかあー!」
「裂ける!」
「裂いてやるー!」
「……サイタマ君なんだか楽しそうだね」
「お、無免」
「協会に用事かい?」
「つーかこいつな。終わったとこ。……トチギ、挨拶できるか」
「……」
「悪い。こいつコミュ障なんだ」
「そうか! 俺は無免ライダーだ。よろしく!」
「……」
「……すまん、握手も無理みたいだ」
「彼女、A級のトチギさんだよね?」
「ん。まあ」
「人嫌いは有名だけどここまでなんて……サイタマ君は大丈夫なのかい?」
「まあきょうだだっだだっ」
「……」(尻つねって涙目で睨んで)
「?」
「……今日知り合った仲って訳でもねーからさ」
「そうか……ああっ、そうだ先日はあずきゼリーサイダーをありがとう!」
「おう、どうだった?」
「まずかった!」
「だよな! でもトチギは平気な顔で飲むんだよ」
「あれを!?」
「ゼリーサイダーゼリーとかも作ってた。ゼリーサイダーポンチとかゼリーサイダーパフェとか」
「ちょっとレシピを聞かせてくれないか。まだ家に大量にあるんだ」

……三十分経過

「なるほど。色々考えるもんだなあ、まさかあれをケーキスポンジに敷いて食べるなんて……」
「悪食なんだよコイツ」
「まあ俺も試してみよう。もし他にもレシピあったら、トチギ君、教えてはくれないか? ……トチギ君?」
「ん?」
「……」
「寝てる」
「寝ちまった」
「タクシー呼ぼうか?」
「いやおぶって帰る」(ひょい)
「えっ? だってさっきはあんなにごねてたのに」
「……そりゃ、まあ。でも寝てれば別だろ」
「そうか?」
「そうだろ。じゃな」
「ああ、じゃあ(恥ずかしいのか)」



 サイタマ以外の人とろくなコミュニケーションがとれないサイタマ実妹ネタが急にきたので。

 トチギだしヒーローネームにトチギオトメとかイチゴロ(一殺)トチギとか考えた(ださい!!!!!!!)最強じゃない普通のヒーロー。

一撃

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