「博士大好きですー！」
「ありがとう、私も君が好きだよ」
「私のどこが好きですか？」
「……」
「博士？」
「どこでそんなしょうもない問答を覚えてきた？」
「ドラマです！ 私のどこが好き!?」
「テレビを与えたのは失敗だったか……もちろん君の顔だ」
「やっぱりー」
「当たり前だろう。脳ミソからっぽなんにもできない君だ、姿形だけが愛おしい。嫌か？」
「全然」
「そうだろう」
「博士！」
「なんだ？」
「私は博士のどこが好きなんでしょうか！？」
「……」
「博士？」
「それは、」
「ジーナーーーース！！」
「！？」
「あれ、私と同じ顔だ」
「お前！ 勝手に私のクローン作ったな！」
「いやこれはその」
「しどろもどろするな！ 結果がそこにいるんだどう転んでも逃がさないってえの！！」
「わー私と同じ顔なのにこわい」
「（ギロッ）……はあ……あんたはこれでも食べてな」
「わープリンだ！ 大好物」
「だろうね」
「な、なまえ話を」
「いいとも話をしよう。その白痴ダッチワイフにどこまでなにをさせたか包み隠さずゲロれよ」
「博士ダッチワイフってなんですか」
「ほれスプーンこれね。プリン食え」
「いただきまーす！」
「……」
「で」
「ああ」
「なにか私に言うことあるんじゃないの」
「……すまない」
「その他」
「その他、と言うと、なんだ？」
「なまえさん好きです交際してください、とか」
「！？」
「そういうまっとうな告白」
「プリンうまー」
「ま、待ってくれそうすると私と君の関係は」
「実験すれば結果が得られる。ほら、どう言う？ なんて言う？」
「……っ、」
「ごちそーさまでした！」
一撃