「うわっ、」
「なんだどうし……っ!?」
「あ、うんボタンとれちゃ……なななななんで脱ぐのブルーファイア!?」
「着ていろ!(上着ぼふん)」
「うわぶっ」
「ボタンとシャツをよこせ、縫う」
「ありがと…」
「裁縫道具は……(ごそごそ)あるな。りんこ用意はできっ……!?」
「あ、まだ」
「なんでそこで脱いでるんだ!?」
「あ、ごめん」
「早く脱げ! じゃない! いやシャツは脱げ! 俺の服を着ろーー!!」
ちくちく縫い縫い。
「上手だね」
「それほどでもない」
「ううん上手だよ。少なくとも私よりは」
「……」
「でしょ」
「……夕飯なに食いたい」
「(話そらした)(裁縫もできるしご飯もおいしいし洗濯も掃除も……)ブルーファイアは」
「ん?」
「いい妻になるよ」
「なぜ妻!? 誰のだ!?」
「あーでもヒーローなのにちゃんとしっかり稼いでるし、いい夫でもあるね」
「(照れ)……だ、誰のだ」
「(え、じゃあそれじゃあ私妻としても夫としてもかなわな…いやいやいや)(私はただの幼なじみで、)(それ以上にはなっちゃいけなくて)(でもブルーファイアを他の人に取られたら)(つらい)」
「……りんこ?」
「ブルーファイアの、」
「ん?」
「ブルーファイア夫婦の、ペットになりたい……」
「どうした!? いきなりどうしたんだ!?」
「うう……」
「……みかん食うか」
「食べる」
11月22日はいい夫婦の日でボタンの日でペットに感謝する日で和歌山の日で欲張ったあげくうまくまとめられなかった結果がこれである日
一撃