▼ゾンビマンとゾンビ映画を観た後で

「素直になれないゾンビマン」の続きのつもり


「おいブス今日泊まりに来いよ」
「は? 映画に感化されて脳ミソ腐っちゃったの?」
「違うっつんだよバカ。あーその、なんだ…ツイスターゲームもトランプもオセロもあるしなんならそこのスーパーで酒とつまみでも買って、」
「もしかして一人で家に帰るのが怖いとかじゃ」
「げほっ、ごっほ! はあ!? んなわけねえだろ! もしそう思ったんなら一人になるのが怖いのはお前だ」
「はあ!?」
「人間ってのは合わせ鏡なんだよ。お前が怖いと思ってるから俺が怖がっているように見える。……しょうがねえなあ、お前のことなんてなんとも思っちゃねえが今日一日くらい一緒に…おいなにタクシー止めてんだよ俺んちすぐそこだぜ。おいなに乗り込んでんだよバカ! なにマジで帰ろうとしてんだよ正気か! 空気読めよ!! マジでかマジなんだなわかった俺が悪かった一人にするな!!」
「ちょっやめて痴話げんかみたいになってるから」


「ゾンビのくせに…仲間じゃん」
「あんなんと一緒にするな俺は腐乱死体じゃねえ。お前だってサイコサスペンス映画とか犯人人間だけど怖いだろ」
「……」
「ほれ見ろ」
「…やっぱ恐かったんだ」
「!! お、お前卑怯だぞ!!」
「なにがだ」

一撃

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