Xmas | ナノ
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不二山・新名プレゼン

「えっと、それではプレゼン始めます」

嵐さんとあーだこーだ言いながら、10分以内でなんとかデートプランをまとめ、いよいよ発表する時間となった。

発表するのはオレ。

最後まで誰が発表するかで揉めたけど、嵐さんをなんとか説得してこの場に立っている。
嵐さんには、要所要所で一言を発してもらった方が効くからね。

オレって結構策士なんです。

それに……美奈子ちゃんとクリスマスを過ごすためには、この戦い絶対に負けらんねーの!
美奈子ちゃんが見てる前できっちりプレゼンして、デキる男なんだってトコをアピールしなきゃ!

……その後方に控えて目をぎらつかせている金髪の人とリーゼントの人にビビるな、オレ!

「ま、まずは、美奈子ちゃん家で待ち合わせして……」

黒板にデートプランを書いていって順を追って説明する。
「え、超フツーじゃん」
「ククッ、ガキじゃあるまいし」
なんて、声が時折浴びせられるけど…。
美奈子ちゃんが気に入って選んでくれればそれでいいの!
あの人たちの声なんて、聞こえない聞こえない……。

「商店街でショップ巡り。で、その後ボウリング場に移動してボウリング」

美奈子ちゃんとのクリスマスデートを実現するためには、嵐さんと協力してまずこの第一関門のプレゼン突破しないと。

でも、ショップ巡りやボウリングで嵐さんを出し抜いて…美奈子ちゃんにアピールする気なんです。

…嵐さんごめんなさい。

ショッピングっていう俺の得意分野で嵐さん出し抜きます……!
そして、今まで何度対決しても勝敗がつかなかったボウリング対決で、今度こそオレが勝つんだから。

「クリスマスの仕上げに、はばたき山に移動して山から見える家々のイルミネーションを見て、美奈子ちゃんを家まで送ります。以上、これがオレらのデートプランです。美奈子ちゃん、何か質問ある?」

「はいはーい」



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