一瞬、なにが起こったのか全然分からなかった。
顔をあげて鏡を見ると、さらさらした金髪の持ち主が私を後ろから羽交い絞めにしていた。
「!!!!きゃ」
大声を出す前に、琉夏くんに唇を食べられる。
遠慮なく唇を開かれ、舌を入れてきて歯列を舐めたり舌を絡めとったりする琉夏くん。
パニックになりながらも、それに一生懸命応えようとする私。
「んんん…むふぅ…。」
決して広くはない試着室の中で聞こえるのは二人の吐息とイヤらしい音だけ。
琉夏くんの手が水着を押し上げ、胸をふにふにされて先端をピンとはじかれたり潰されたり…気持ち良すぎて怒る気もさらさら起こらない。
私も琉夏くんの背中に手をまわし夢中で唇を食べていた。
唇を外され舌が胸とその先端を舐められる。
ちょうど琉夏くんが少し腰をかがめている姿勢で、上目づかいの琉夏くんに心がかき乱される。
それとともに、だんだんと手が下の方に伸びていく。
背中、腰、お尻、太もも…そして…。
「ねえ、美奈子。ここも触っていい?」
腰が砕けるような声で囁く琉夏くん。
もう今更拒否できるわけがない。琉夏くんにもたれ掛かりながら必死にうなずく。
「あっ美奈子、濡れてる。感じてくれてるんだ、ウレシイ。」
付き合い始めてまだそんなに身体を重ねているっていうわけじゃないのに、身体は正直で次の甘い刺激を待っている。
私は琉夏くん以外とそういうコトしたことないけど、とっても上手なんだと思う。
私の前にもそういう経験があったのかなと思うと寂しいし切ないけど…
でも今は私だけを感じて感じさせてくれる琉夏くんと早く一つになりたい。