short stories*R-18 | ナノ




会計してくると言って駆け出した美奈子の姿を見送る俺。
さっきの乱れた姿の美奈子を思い出すと、顔が勝手にニヤけてくる。

でも、それだけじゃない。
美奈子の笑った顔が見られるんなら、俺はどんなことでもやってやるって思う。


愛してる。急に頭に浮かんだ言葉。

こういう気持ちのことを言うんだろうな、きっと。
戻ってきたら、すぐにこの言葉を愛しい人へ伝えよう。伝えなきゃなんない言葉だから。


「琉夏くん、お待たせ。」

戻ってきた美奈子を引き寄せ耳に顔を近づけて呟く。


「美奈子、愛してる。」




-9/9-
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テーマ「人外ファンタジー」
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