short stories | ナノ





どれだけそうしてたんだろう。
気がつくと、ベッドの上に放ってあった携帯が闇の中でブルーに点滅していた。


「あっ、美奈子だ…。」


携帯に手を伸ばし、電話に出る。


「もしもし、琉夏くん?こんばんは。琉夏くんだけど今大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ。どした?」

「ええと、明日の日曜なんだけど遊園地へ遊びに行かない?」

「それもいいけど、今も会いたい……ダメ?」

「えっ、今?!で、でも…」

「いいよ。女の子は支度に時間かかるもんな?それじゃ、明日はめいっぱい可愛くしてきて。」

「かっ、可愛くってハードル上げないでよー!ふふっ。じゃあ、明日バス停で待ち合わせね。」

「オッケー。よし、約束のチューしよっか?」

「もうっ!」

「ハハッ、バイバイ。」

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