long story-trip- | ナノ





どうやら気負いすぎてて、呼吸も浅かったようだ。
深呼吸をして、伸びをする。

「うぅーん…背中が気持ちい…あれ?」

青いライトが点滅しているのが視界に入りこんできた。
携帯のバイブにも気付かないって…私どれだけ根詰めてたのよ。

「え…わ、わわ…なんでこんなに…。」

携帯を確認してみると、着信が20件近く入ってる。
ご丁寧に留守電も最大件数まで入ってるし。
今までこんなに着信が入ったことってないから驚くっていうか…少し怖い。
誰からなのか確認…しなくても、大体分かった気がした。

「やっぱり、琉夏くんだ…。」

ああ、留守電にはどんな言葉が入ってるんだろう。
怖くて聞けない。

でも、聞かなきゃダメだよね…えっと…え?
な、何それ。

琉夏くん、何があったの。
私、帰らなきゃ。

急いでパソコンの電源を落とし、家路についた。



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