2012/04/27


二階から昔死んだはずの姉さんが凄い勢いで降りてきた。

それも元々人だったとは思えない恐ろしい顔で。

私を見つけるなり追いかけてくる。きっと道連れにしようとしてるんだと一瞬で悟った。

今更何だ。姉さんが死んだのは数年前で…何で今更「トモダチ」が欲しくなったんだ。

殺されることよりも、姉さんの姿が恐ろしくて逃げた。

家を飛び出して車道を走り続けた。

体力が限界を迎えた頃、後方から一台の車が…

轢かれる寸前に心拍数が上がっているまま目を覚ました。

時刻は深夜3時前。ふと右側を見ると二階に続く階段が…

ゾッとした。


たまに寝ている間に息を引き取る人がいるが、

彼らはその直前まで何を見ているのだろうか。

そんなことを考えてなんとも言えない気持ち悪さを感じた。

まあ、その後何事も無かったかのように、またすぐ寝たんですけどね。




ちなみに私に姉はいない。


私の夢にはなぜ珠緒が登場しないんだ。



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