おやすみの日

変わった習慣のようなものがある。合図はただ、何も言わずにきゅって長く無意味に袖を掴まれること。そういう時、ユンギヒョンはきっと人肌恋しくなってるんだと思う。カメラに撮られてしまった事もあって、普段あれだけ人の目を気にするような彼がああやって握ってくるのを無視できるはずもない。夜に訪ねていくと大体は作業室にいて、それが始まる。

シュガヒョンの椅子に座って彼を自分の膝に乗せてから、ちゅっと音を立てて短いキスを何度も。深いのはあんまりしない。それは別の機会までとっておく。瞼にも、額にも頬にも、落として。それからだんだん手をおろしていって服の隙間から優しく触れてあげる。んっ、て小さく声を上げて身を預けられるからしっかり支えてあげた。口にくわえてたくし上げて貰ってからぷっくりとした桃色を柔く食む。ちゅうちゅう吸いすぎるとユンギヒョンの腰が揺れてつい盛り上がってしまうから程ほどに。また口に吸い付いては離してを繰り返して今度は前を寛げる。残念だけどここからは長くは出来なくてユンギヒョンのいいとこを両手で素早くしゅっしゅってしてすぐに気持ち良くしてしまう。まだっ、て可愛くおねだりしてくるんだけどそれにたまに負けちゃうんだ。そのまま擦り続けてぴゅっぴゅって出せたら、僕の勝ち。ふう、ふうって息をして、でもまだそんなに興奮できてないからただ、出した後の気持ちよさと身体の倦怠感で満足しちゃうんだ。

目がとろんとなったら頃合いで部屋に連れていって着替えさせてから一緒のベッドに寝っころがる。そしたら手を握ってきて、目を擦りながら今日できなくてごめんなって謝ってくれておやすみのキス。できないのはわざとなんだけど。何故かというと、これをしたあとの次の機会にはユンギヒョンがとってもえっちになるんだ、どんな風になっちゃうかは僕だけの秘密。すやすや眠るヒョンにぴったりくっついて今日も良い気持ちだった。


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