オシオキ


江ノ島クンの膝の上、身体中散々嬲られた挙げ句、イけないようにと根元を捕まれ無理矢理射精を止められる。
くるしい。しんでしまいそう。

「も……ゆるし、てっあ、うぅ……!」
「苗木ってば堪え性ないなー。じゃあ、いいって言うまでイかないでいられたら許してやるよ」

そう言って江ノ島クンはボクの自身から手を離した。
それから大して間を置かずに、中に入った江ノ島クンがゆっくりと突き上げるように動く。

「や、あっ、動いちゃ……っ!」
「イかないようにちゃんと自分で握ってろよ。許してほしいんだろ?」
「っう、ん……ふぁ、あっや、やだ…ンあぁ…っ」

きっとここでイってしまったら江ノ島クンは本当に許してくれない。
それで、もっと酷い事ばかりするに決まってる。
ボクは震える手でどうにか自分のモノを掴んだ。

「良い子良い子。そのまましっかり握ってろよ」

後ろから聞こえる声で、ギュッと手に力を込めた。
行為の所為とはまた違う意味で心臓が早鐘を打っているけれど、そんな事お構いなしに江ノ島クンはボクを突き上げる。
痺れが下半身だけじゃなくて頭まで支配する。
手に力が入らなくて、とにかくイきたくて、今にも離してしまいそうだ。
楽になれるならここで離してしまっても構わないかもしれない……そんな事を考えてしまったボクに気づいたのかなんなのか、江ノ島クンはそれまでよりも激しく、僕の奥を貫くように一気に突き上げた。

「ッや、ん!や、だめ、出ちゃ…っく、ぅ…あ、ああああ――ッ!!」
「あーあ、イっちゃった。せっかく許してやろうと思ったのに、これじゃ許してやれないよなー苗木ー?」
「っひ……ご、ごめんなさ…っ」
「オシオキ、しないとだよな?」

呆気なく射精したボクを見た江ノ島クンが舌舐めずりをするのを視界の端に捉えた。
こわい、これは本当に良くない事を考えている証拠だ。
江ノ島クンのモノが抜かれて圧迫感がなくなったのに、何故か物足りない気がする。
熱を求めるようにヒクついているのが自分でもわかって、恥ずかしさで死にそうだ。

「とりあえず手足と根元縛って薬飲ませて、動くこけし突っ込まれてヨガってる苗木の変態な姿でも撮影してやるよ。ちゃーんとイイトコには当たらないようにしといてやるし、安心していいからさ」

笑顔の江ノ島クンにどこかから取り出した縄で手足を縛られて、靴紐のようなもので根元を縛られて。
口移しに与えられたものはきっと彼が言った薬……媚薬に違いなくて。
さっきまで江ノ島クンを収めていた場所に固い物を当てられて。

「俺以外に無防備な姿晒した苗木が全部悪いんだからな」

イきたいのにイけないボクは気絶するまで、泣きながら江ノ島クンに許しを乞うしかなかった。



(俺以外に笑いかけたらオシオキな)

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