[ルセリオ・本文]物語の断片・力の代償
〈ルセリオ王国の栄光:小説本文&落書き〉
2016/04/27
全体の流れは大体できた。
一部を公開。
***
その朝、ルセリウスは珍しく一人の寝床で目を覚ました。
この王が寝所に入るときは誰かしら女を伴っているのが常だったが、
その前夜は何となくそういう気分にならず、一人で眠りについたのだった。
彼は寝台から体を起こして室内履きに足を入れ、床に下りた。
鳥たちの声が外からかすかに聞こえてくる。静かな朝だ。
人を呼べば侍従がやって来て、彼の洗顔や食事の世話をするだろう。
そのあとは今日の政務に取りかからなければ。
今日一日のことを考えながら、肌触りのよいネルの寝間着を脱ぐ。
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