ヤンデレ財前(謙光謙




『俺のために死んでくれませんか』

そういう事をしれっと
云っちゃうヤンデレくさい財前
可愛いよね←

「死…て、財前…お前俺が
 死んでもええんか」
呆れながら云う謙也に
抱きつきながら
「あんたが他の奴に
 笑いかけてるのを見る
 くらいなら死んでくれた方が
 良いっすわ」
みたいな。

謙也は光が妬いてくれるの
すごく嬉しいんだけど
光はヤキモチを妬く自分に
耐えきれない。
妬いて常にもやもや
イライラしてるのがしんどくて、
いっそ原因の謙也が居なくなれば、
って考えちゃう。

「…お前の頼みでもそれは聞けへん」
「なんで、」
「俺が死んだら、そうやって
 泣きそうになっとるお前を
 誰が抱き締めるんや」
そう云いながら抱き締める謙也。

(卑怯や。
 いつもはヘタレなくせに
 こういう時ばっかりかっこええとか)
そう思いながらも抱きしめ返す光。

「…死ねとか云うてすんません、
 せやけどしんどいんは
 ほんまなんすわ…」
「おん」
「あんたが他の奴と
 楽しそうにしとるん見るの
 ほんまにしんどいんすわ」
「…おん」
「俺だけにして欲しいんすわ」
「…おおきにな光、」
「、は」
「そんなに好きになってくれて」
「っ、」
「死んでやるんも、他の人と
 関わらないんも難しいんやけど、
 俺には財前だけやから」
「…はい」
「しんどいかも知れんけど、
 ずっと俺の側に、っちゅーか、
 俺を側にいさせてくれひん?」
はにかむ謙也。

(なんやねんこういう時ばっかり
 先輩らしくてかっこええとか、
 ほんまに卑怯や)

「…仕方ないっすから、
 側にいさせてあげますわ」
「おん!おおきに!」

(ああなんて眩しい人なんやろ)
そんなネガティブな光を謙也が
きらきら照らすような話とか、ね(笑)

ただ謙也が格好いいだけ(笑)





1126 (12:08)






「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -