あれから連絡をとらないまま数日がたった。榛名はいつも笑顔でテレビに出てんのにあたしはいまだ立ち直れず会社すら休むハメに。あたし死ぬのかなとか馬鹿なこと考えてたらインターホンがなった。もしかしたらと思い慌ててドアを開けた。
「…はい」
「名前?」
「高瀬」
期待してドアを開けるとそこにはあたしの考えた人物はいなかった。心配する高瀬に悪いので中に入れお茶を出した。
「なんで仕事来ねぇんだよ」
「うん。もう少ししたら行く」
「なんだよそれ」
「あたしが弱いからいけないんだよ。あたしが全部悪いの、あたしが全部っ…」
「落ち着けよ」
「ごめん」
高瀬に抱き締められた。自然と榛名に抱き締められてる感覚に陥った。涙が出た。なんでだろう?もう、なんにもわからないよ
「なにがあったんだよ」
「3年間付き合った彼氏と別れただけ、馬鹿みたいでしょ。たったそれだけ、向こうはあたしの事なんか綺麗さっぱり忘れてんだろうけど、あたしはズルズル引きずって、ホント馬鹿みたい」
「…」
「…ひゃっ」
しばらくの沈黙の後押し倒された。何故だか抵抗しようとか思わなかった。
「なぁ、俺が忘れさしてやるよ」
「…うん」
「…」
「…んっ」
また、貴方と重ねて彼を見てしまってる私がいます。