照りつける太陽が肌を痛めつける。浮かれる生徒達。暑い。いつも見てるグラウンドに自分が立ってると思うと少し気持ち悪くなった。
「苗字今日のリレー頑張ろうな」
一人でいるあたしを見つけた高瀬が近づいてきた。少し動揺したのは高瀬の隣に知らない人がいたから。
「…こんにちは」
「準太なにこの子可愛くね?彼女?」
「違いますけど慎吾さん手え出さないでくださいよ」
「あー、はいはい」
「高瀬くん、ちょっといい?」
「おー、今行く」
そう言って高瀬は女の子とどっか行ってしまった。
…あ、慎吾さんと二人っきりにされた。
「あーあ、ありゃ告白だな」
「…」
「名前ちゃん準太のこと好きなの?」
「えっ、あ、好きですよ」
「そうじゃなくて、男としてな」
「…分かりません」
「じゃあ、俺と付き合う?」
「かっ、からかわないでください!」
何この人軽くない?
でも、高瀬が女の子と二人で並んだりしてるの見るとなんかぎゅーってする。