街灯と家が少ししかない道を二人で歩く。高瀬以外とこの道を歩くのは初めてだ。彼は何を考えながら歩いてるんだろう。あたしは少なくともドキドキしてる。慎吾さんが好きになってしまっているのだろうか?違う。多分、彼が男だから。
「準太明日になって、佐藤と付き合ってたらびっくりだよな」
「ハハッ、…ありえそうなんでそーゆーの言わないで下さい。普通にグサグサきてんで」
「もう、俺でいいじゃん」
「いや、駄目ですよ。慎吾さんチャラいし、あたし高瀬好きなんで」
この人はどこまで本気なんだろうか?てか、慎吾さん彼女いなかったけ
「チャラくねぇし」
「彼女何人もいるでしょ」
「いません」
「嘘だ!慎吾さんは嘘つきだー」
「おまっ!大きい声出すなよ。ご近所さんの迷惑を考えなさい」
この人はあたしのお母さんですか。てか、何者なんですか
「名前?、慎吾さん?」
「「えっ?」」
あれ、なんで高瀬が居るの?