次の日、名前は学校に来なかった。
正直名前が最初から俺のこと好きになるなんて考えはなかったけど、ハッキリ高瀬が忘れられないなんて言われたら流石の俺もへこむわ。
しかも、俺が頼りないばっかりで部活、辞めちまうしよ。あー、俺情けねーな


「慎吾さん名前知らないっすか」

「…お前、聞いてねぇの?」


なんで高瀬が部活辞めたこと知らねぇんだよ。どうせ名前のことなんか考えてもねぇんだろう


「あいつ、部活辞めた」

「え、」

「昨日、突然な」

「なんで止めなかったんすか」

「なに、俺のせいなわけ」

「違うんすか」


確かに、俺にも責任はあるけどほとんどの高瀬のせいだろ。投手相手に手が出そうになるが抑える。


「お前さ、あんだけ名前の近くに居てなにも思わなかったのかよ」

「なに言いたいんすか」

「そんなの自分で考えろ。俺はもう、彼氏でもなんでもねーからそっちのゴタゴタはおめーがなんとかしろ」


とは言ってみるものの一番気にしてんの多分、俺。









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