「高瀬」

「ん?」

「指舐めてもいい」

「はい?」

あたしの頬っぺたをつついてた高瀬が手を引っ込めた。嫌がんなよ。傷つくんだぞ。

「嫌なの?」

「嫌っていうか」

高瀬の指はごつごつしてて、流石野球部って感じの指で美味しそう。

「高瀬のケチ。もー、知んない」

「怒んなよ」

「舐めたいな」

「ん」

ダメだと思ってたのに手を差し出してきた高瀬。手がっしり掴み第一関節まで口にいれる。

「ふっ、ん」

「えっろい顔」

ゆっくり味わってたらいきなり奥まで突っ込まれた。あたしの口の中で動く高瀬の指。
嗚呼、このまま食べられたい。





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