「あたし人間嫌い」
「はっ?」
人が機嫌よくエロ本読んでたらいきなり人間嫌い発言。さっきまで呑気に人のベットでアイス食ってた人間とは思えない。しかもそのアイスがバニラの棒つきだからエロい。
「皆一緒に死んねばいいのに」
無視しようと思ってエロ本に目を向けるとおもいっきり本を取られて指切った。そのせいで読む気うせた。指切ったら地味に痛いし。
「巨乳好きだよね」
「小さいよりデカい方がいいに決まってる」
最低とかって言う返事がかえって来ると思ったけどあたしも男だったらデカい方がイイってかえって来てビックリした。改めてこいつが女か分からなくなった。
「でもさ。そう言う男がいるから女は大変なんだと思う」
「理想ぐらいあってもいいだろ」
「だから女は好きな人のタメに綺麗になろうとして大変なんだよ」
「それなら男も同じだ」
俺がそう言うとそっかと言って何か考えながら2本目のアイスに手をのばす。しばらくアイスをくわえて何かを思い付いたのか俺の前に座って話しを切り出した。
「あのさあたしって変わってんのかな」
「メチャクチャな」
「だからこの世界についていけないのか」
こいつは何処の星から来たのか誰か教えてほしい。俺の中ではもう話しについていけないがあえて冷静をキープ。
「だから?」
「面倒くさいから死んでみて来世に期待しようかと」
ホントもうやめてほしい。多分あと3分で俺の頭爆発する。
「・・・・」
「死ぬ時は泉の目の前で死んだげる」
そう言ってまだ冷たい口で俺の指の血を舐めとった。