白いシーツに、白いカーテン、誰も居ない保健室。瞼が重くなって自然と眠りに入る。
「名前。名前」
あたしを呼ぶ声。何故か心地いい。余計、深い眠りに入る。重い瞼をあけることが出来ずにいたら頭を叩かれて目を覚ます。
「…痛いよ、高瀬」
「名前が起きねぇからだろ」
「そっか、おやすみ」
「寝んなよ。名前のためにサボって来たんだけど」
がばっと体を起こしてベットから離れようとした高瀬の腕を掴む。
「ふへへ」
「笑うな、」
「うりゃ」
高瀬をいじめたくなり掴んだ腕を引っ張ると見事に体勢を崩しあたしの上に乗っかる形になった。
「わ、わりぃ」
慌てて顔を逸らしあたしから離れる高瀬。高瀬ってこんな顔もするんだ。可愛い。そんな顔真っ赤にされたらこっちも恥ずかしくなんじゃん。
「ふはは」
「笑うな!」
「いてっ」
口元を押さえながらデコピンをされた。そんな事さえ笑みがこぼれる。