再奥で細かく震えるローターが、試合で走り回る青峰を刺激する。周りから見ると普段の青峰となんら変わりないが、嵯峨にはわかる。青峰の顔の変化が。

 ジャンプシュートで決める時は、軽いジャンプの着地でさえも振動が身体の奥に響くらしい。歯を食い縛るのが見えた。
 ダンクシュートは今回の試合ではやらなかった。さすがに高いジャンプもその着地も耐えられないと思ったのだろう。
 今日のゲームでは青峰のスーパープレイは現れなかった。

 それにしても、快楽と苦痛に歪んだ青峰の顔を見るのは、バスケの試合を見るよりも中々に面白い。

*

 青峰たちは今、ミーティングを行なっているだろう。
 帝光バスケ部用の部屋で嵯峨がメンバーの飲み物を作成していると、ドアが開いた。この時間は監督やコーチでさえ歩き回らないというのに、一体誰なのか。

「……、嵯峨っ……」

 額や首に汗を垂らした青峰が部屋に入ってきた。

「いまミーティング中だろ」
「ッ、……自分がしたこと、わかってんだろ……ッく」

 ふらふらと設置されているベンチに倒れこむ。パンツを脱ごうとして失敗している。

「これ抜いてくれよっ」

 涙声で青峰は訴える。
 使用禁止の階にあるトイレに篭ったら自分でも抜けるだろうに。

「自分で抜いたら。今メンバーのドリンク作ってる」
「嵯峨がっ、自分で抜いたら、……もっと酷いことするからって、言った、んじゃっ……責任とれよぉっ」

 ベンチの上の青峰が枝垂れかかってくる。その身体はとても熱い。溜め息を吐きつつ、青峰の身体をベンチに寝かせた。パンツと下着を右足だけ脱がせて、左足に掛けておく。
 広げた脚の中心、青峰のペニスは十分に勃起していた。40分以上も入れっぱなしであれば、当然の反応だ。先端から溢れ出る液が根本までゆったりと垂れる。

「は、はや……く」
「わかってるって。赤司たちも来ちゃうもんな?」

 赤司という名を出せば青峰の身体は簡単に強張る。意外に繊細な青峰の心中を察しながら、後ろの穴から出ている紐を引っ張った。

「っあ……」

 紐をゆっくり引くと青峰の太ももがぴくりと引き攣る。

「尻穴すっごいヒクついてるけど? 本当はローターずっと仕舞っときたいんじゃないの」

 本体が顔を見せる直前で、素早く引き抜いた。

「ひっあぁッ」
「ほら。すっごくひくひくしてる。穴を埋めてほしそうにばっくり開いたままなんだけど」

 ローターを抜くと、固形物を飲み込んでいたためぽっかりと空洞ができている。穴の中は真っ暗で、指の3本は簡単に入りそうだ。
 青峰はひいひいと瀕死のような呼吸を繰り返している。ペニスはいきり立ったままで治まることを知らない。青峰は、嵯峨が達かせる処まですると思っているのか、脚を広げたまま嵯峨の手を待っている。けれど嵯峨はローターを抜いてくれと言われただけだ。

「はい抜いたよ、終わり。早くパンツ履いてミーティングに戻れ」

 絶望の表情に紛れてぽっと染まった頬の朱は、浅黒い肌に隠れて気づけなかった。


2013/07/02 ピュア峰/試合中/バイブ責め
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