ストリートバスケをしている青髪と赤髪の少女と、それを真面目な表情で凝視している一人の少年が居た。

「おい大和! 今のは火神が反則だよなぁ!」

 汗を飛び散らせながら勢い良く振り向く青峰に、大和は反応が遅れる。二人の試合を真剣に見ていないためどっちが反則をしたのかなど全く見当がつかない。
 「今の試合無しにしたら?」と適当に返すと、二人は納得しながら再びコートに戻りプレイを始めた。
(青峰と火神って本当1on1好きだなぁ……)


 青峰のドリブルから始まり火神を抜き向こうのゴールへと走る。その素早さに一瞬遅れを取る火神だが、直ぐに追いつき青峰の左手にあるボールをバックチップで奪おうとした。が、簡単に取られる青峰ではない。
 持ち手を右に変え、一見いい加減に見える風貌でボールを放る。青峰の手から放られたボールは弧を描き、綺麗にリングへと収まった。――点は青峰に入った。


 大和は見逃していなかった。火神が正面から青峰を防いだ時、大きな胸がぶつかり合ったのを――
(……、見てて飽きないな。というかずっと見てたい)


2013/01/04 胸を揺らしながらバスケする二人を飽きずに見続ける男主。青火が1on1
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