thank you 2000hit!



 キャンプが終わって次の日。俺はザキさんの家に泊まりに来た。ザキさんがいつも通りの顔で「来ないの?」と言うから行くっす、って勢いで言ってしまった。ザキさん迷惑だっただろうか。でも考えてみれば向こうから誘ったんだ、とぐるぐる頭で回っている思考。
「なに百面相してんだお前」
「へ、あ!すいません!」
「変な奴」
扇風機のファンの音がぶんぶん鳴って、しかもザキさんが笑って、びっくりした。


冷凍庫に2人頭を並べて覗き込んだ。
「お前なに好きなの?」
「この中だったらえっと…やっぱ普通ので」
「へえ。おれ梨」
キャラクターの描かれた見慣れたパッケージを破ってかぶりついた。やっぱりソーダが一番。懐かしくて冷たくて、がりっと内側がしているのが最高。
「なんで冷凍庫にいっぱい」
「なんでそういうこと聞くんだよ」
恥ずかしそうに、俺の口を塞ぐために侵入してきたザキさんの梨味のアイス。同じ種類の味違い。
「うう」
「早くかじれよ」
がり、と歯が入った音がして、口からやっとザキさんのアイスが抜けた。
「お前の頂戴」
「だってザキさん梨がいいって」
「先輩が食わせてやったのに後輩はなしなのか」
「うう…」
悔し紛れにザキさんの口につっこんで、噛んだと思って棒を引っ張って抜いた。たまにこうやって子供みたいにするから、そのたびにどぎまぎして、赤いとか言われて恥ずかしい思いをしている。
「うま」
「当たり前っす」
それでも、ザキさんの愛情の裏返しとか言われたら甘んじて受けるしかなくて。
「甘いもの好きなんすよね?」
「…そうだよ、わかって言ってるだろお前」
今日もザキさんの愛情を受けて、愛され愛して過ごしてく。




happy summer!


(enjoy!)
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2000hitありがとうございました!
二位の椿のフリー文です^^
ガミキヨがお家でザキバキもお家…
若者らしくしろよお前ら!
今月いっぱいフリーですのでお持ち帰りください〜^^*

※配布は終了しました
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