カーテンの隙間から差し込む柔らかい光に目を覚ます。今日が練習だったから昨晩は添い寝で我慢して、早めに睡眠をとったためか目覚めはすっきりとしていた。隣ではまだ清川がすうすうと寝息を立てているもんだから下手には動けず、今日俺は壁側に寝ているもんだから抜け出せず。さてどうしようか、と思案した。


 いつからこんなに安心して隣で寝てくれるようになったんだろう。はじめの頃は年が離れていることもあったし、清川が比較的真面目な性格だから気を使っていたのか、緊張なのかなんなのか。いつも俺より早く起きていてなんだかつまらなかった。
でも、今はこうして寝顔を拝めるまで寝ていてくれて、これはかなり楽しい。あどけなく可愛らしい寝顔を見ると若いなぁ、と考えてしまい、年の差も痛感してしまうけど、恋人の可愛らしさを再確認して思わず顔が綻ぶ。
しかし、そうだとしても暇である。清川の寝顔だけで数時間を過ごすのはとうの昔にやってしまった。そうともなれば、いつものイタズラ心に急に火がついてしまう。寝顔にキスしたくて仕方ない。

つむじ辺りに唇を押し付けた。今日の清川は髪にキスを落としても目覚めなかった。こうなれば俺は理性の範疇内でなんでもする男だ。手始めの髪。次はおでこにゆっくり口づけ。もぞもぞと隣の体温が動いた。おっと危ない。落ち着いたのを確認してから時計を見るともうすぐ目覚まし時計がやかましく鳴り響く時間だ。なんだ。つまんないの。
「朝だよ、清川」
ちゅ。
朝からディープはちょっとね。唇にしたバードキスに気づいて清川はゆっくり目を開けた。




「キスでお目覚め、なんてお姫様だね清川は」




おはようの代わりに、

(君にイタズラ)

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お題始めてみました^^
ガミキヨ以外で書きたいお題もあるので、固定なしで行きますけど、このお題でどれがみたいとかそんなんは言ってもらえれば捻り出します^^



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